先週末から、ICIS (International Conference on Information Systems, 経営情報学分野で世界で一番重要な国際会議)を含む一連の会議に出るために、ミラノに来ている。
ICIS や WISE (Workshop on Information Systems and Economics) のような国際会議でいつも感じるのだが、普段会わない海外と本国の韓国人同士や中国人同士が会議を機会に交流している場面は、日本人としては見ていて羨ましい。これは、そもそも
1.海外の大学で活躍している日本人が少ない
2.国際会議に参加する日本人が少ない
という決定的な条件から、今の処日本人には出来ないことである。
今回の ICIS でも、Ancillary Meeting として、JPAIS(AISの日本支部)とKrAIS(AISの韓国支部)の集会が、水曜日の午後に同じ建物の同じ階の真反対の場所で開催されたのだが、日本からは1ストリームで約20人参加、韓国からは4ストリームで約70人参加であった。勿論、日本の人口が韓国の2倍以上であることを考えると、少なくとも経営情報学においては、韓国の方が7~8倍国際化が進んでいるということができよう。
同時に、韓国や中国の若い研究者が溌剌としていて、非常に明るく見えるのは、若い研究者におとなしめの人が多い日本と大きな違いである。同じような儒教文化の社会だから、年功序列だけが理由ではないだろう。経済の勢いの差が原因だとしたら、1980年代の日本人研究者は溌剌としていなければならなかったのだが、あれほど溌剌としていただろうか。日本の国際化の現場では、いつも考えさせられることである。
同時に、韓国や中国の若い研究者が溌剌としていて、非常に明るく見えるのは、若い研究者におとなしめの人が多い日本と大きな違いである。同じような儒教文化の社会だから、年功序列だけが理由ではないだろう。経済の勢いの差が原因だとしたら、1980年代の日本人研究者は溌剌としていなければならなかったのだが、あれほど溌剌としていただろうか。日本の国際化の現場では、いつも考えさせられることである。